マンションでも新しい住まいでも活用。
負担が軽減し、幸せを感じる暮らしに
交通事故で障がいを負った高校生(当時)のお子様が訪問入浴介護サービスを受けられず、困っていたF様。
当時お住まいだったマンションの浴槽は小さく、自宅での入浴も難しかったため、ウェルケアベッドの導入を決めました。
その後、転居したバリアフリー住宅でも継続して利用されています。
導入されたF様ご夫妻に経緯や使い心地を伺いました。
訪問入浴を利用できない困り事を改善。快適に暮らせるように

「元気な時のままのことをしてあげたい」
長く入院されていたお子様が退院してご自宅のマンションで暮らし始め、困ったのが入浴です。当時お住まいの市では訪問入浴介護サービスが混み合っていて利用できない状況でした。
「自宅で入浴しようにも子どもの体を持ち上げるのは難しく、浴槽も狭くて…。福祉施設のシャワー浴や機械浴でないとお風呂に入れませんでした」と奥様は振り返ります。
将来を見据えると、支援制度がより充実している市に移住した方が良いのではないかと考え、土地探しを始めました。なかなか希望に合った土地が見つからない中、介護の負担を軽減させるために、土地購入や家づくりに先行してマンションに導入を提案されたのが、ウェルケアベッドです。やがて移住する予定でしたが、大掛かりなバリアフリー改修は不要なので、マンションに導入するには最適でした。
ウェルケアベッドがあれば、ベッドと浴槽が一体化しているため、移動せずに自宅の部屋で安全に入浴できます。移乗することもでき、その場合はスライドリフトとハンモックによって転倒や落下のリスクを抑えられます。
「お風呂とセットになった設備があると知って気がらくになりました。車イスから移乗させることができるのも良いですね」とご主人。
「できるだけ、子どもが元気な時のままのことをしてあげたい。お風呂もちゃんと浴槽につかれるようにしたい」という思いから、ご夫妻はウェルケアベッドの購入を決めました。
奥様は「以前、自宅に機械浴の設備を置けるかどうかを事業者に問い合わせたこともあったんです。個人宅は不可とのことだったので、ウェルケアベッドが家庭に導入できて助かりました」と話します。
ウェルケアベッドは約1年間マンションで使い、その後は希望していた市に建てた新居へ。お子様がより快適に過ごし、ケアに来訪される方たちの負担を減らすためのバリアフリー住宅で継続して活用しています。
移動なしで安全に入浴、ヘルパーさんの負担も軽く
ウェルケアベッドの使い心地は、「入浴の準備がラクで、入浴後も床が濡れていないし、湿気も気にならない」とおっしゃいます。
「周りの人に『湿気は大丈夫?』と聞かれますが、入浴後も普通に過ごしています。マンションで使っていた時も特に気になりませんでしたね。ただ、ベッドの置いてある部屋は浴室より広いので、冬は暖房をかけて寒くないよう気を配っていました」と奥様。
現在は一週間に4回入浴しているそうで、適度な頻度だとおっしゃいます。ヘルパーさんによる入浴支援の時間は一回あたり1時間30分。作業効率が高く、ゆったりと浴槽につかる時間を確保できているそうです。
ここでウェルケアベッドを知ったヘルパーさんや看護師さんからも好評で、「いろんな人にもっと知ってもらうといいのに」といわれるほど。「ヘルパーさんが体力的にラクになる上に、ご自身の体がぬれることもないし安全」と奥様はメリットを語ってくれました。
導入に当たっての焦点は費用、というケースも想定されますが、「経済的な問題は悩ましいですが、障がいがあって入浴に困っていたら本当に助かると思います」。
実情として、浴室の改修コストと比較すると半分以下に抑えられる可能性もあります。
また、ウェルケアベッドだけでなく、新しい住まいにはベッドの近くに洗面・手洗い場も取り入れました。これが良かったと奥様は実感しているそうです。
「以前は、ヘルパーさんが手を洗うには洗面室へ移動しなくてはならなかったので、途中で家の中を見られるのをストレスに感じていました。疲れて片付けが追いつかない上に、自分が落ち着ける居場所もなくて…。今は一つの部屋で完結するので、そうしたストレスがなくなりました」。
現在は、「ケアの方が来てくれている時でも、少し時間があれば横になって休憩できます。自分の居場所もできたので、ひと息つけることがとてもうれしいです」と奥様。
「以前の生活からは想像できなかった快適さや安心感があり、幸せだなと感じています」としみじみと語ります。
ご主人も「気持ちにもゆとりができました」と話されます。
ウェルケアベッドの導入を起点に、安心やゆとりが少しずつ育まれているようです。ご家族もご自身も大切にするかけがえのない暮らしは今後も続いていきます。

